作品集

個人住宅

作品名
大椎町の家
コンセプト
千葉市の郊外に建つ住宅です。
2階建ての住宅が建ち並ぶ周辺環境を配慮して建物高さを抑えるよう、半地下と地上1階の計画としました。
真南に向かって傾斜した屋根面には、太陽電池と集熱器を併用したソーラーパネルを設置しています。
このパネルの効率を最大限に引き出すための屋根勾配を基軸に、建物全体のシルエットを描いています。
一方敷地は道路より高くその高低差を利用して、アプローチから玄関に入ると、吹抜けの階段により地下室と1階がスキップフロアとなって繋がっています。
さらに各部屋に引戸を用いることで、ワンルームのような一体感をもたらしています。
一万冊以上の蔵書を有する地下室には採光と通風を確保し、外断熱外防水の工法を採用することで安定した温熱環境を与えています。
また、高い天井の開放的な地上階には、水彩画を描けるよう畳敷きのスペースを設けています。
まるで図書館と美術館のように、各階に独立して設けられたご夫婦の趣味の場は、繋がることでお互いの「気配」を感じ取ることができます。
気配は夫婦の絆を深めてくれることでしょう。
概要
□用  途/専用住宅
□所 在 地/千葉県千葉市
□竣  工/2000年2月
□構  造/鉄筋コンクリート造+木造在来工法
□規  模/地下1階、地上1階
□敷地面積/165.11㎡
□建築面積/72.88㎡
□延床面積/106.20㎡
□受  賞/第8回千葉県建築文化奨励賞